【完全版】南部鉄瓶の使い方
ていねいな暮らしブームのおかげで話題になってますね。
私もずっと欲しかったところを職場の近所の工芸品やさんで運命の出会いをしてしまって購入しました。
便利家電に溢れている令和の時代に「(コンロを使うので)目を離せない」「お湯をわかすだけ」の逸品です。笑
おすすめスペックは、「3万円以上の手作りのもの」です。
3万円以下のものはほとんどが機械製のおみやげ用で、内側のコーティングの仕様によっては鉄分摂取が十分にできないこともあるそう。
さあ購入したからにはさっそく鉄瓶生活!と行きたいところですが、他にも必要なものがあります。
・沸かしたお湯を注げる耐熱瓶。これがないとお湯を沸かした後に家中のマグカップを総動員することになります。鉄瓶の容量に合わせて買いましょう。耐熱瓶に入れても少しお湯が余るならマグカップに注いでしまいましょう。
・鉄瓶の蓋の持ち手に巻く布の切れ端。当然鉄製なので熱くなります。毛糸の帽子を小さくしたようなものもかわいいですね。かわいい柄の布をいつも巻いておくと少しポップな鉄瓶になってより愛着が湧いたりします。
・鉄瓶を保管するための場所。わりと大事です。風通しが良くて料理中の油がはねてこない場所にしましょう。
・越瓶でお湯をわかすことができる時間(目を離さずに10分くらい)と心の余裕(笑)
そして鉄瓶を扱うときの超大事なお約束があります。
扱いがめんどくさそうに思われがちですが、この2つを守れば全然問題ないです。
・ベタベタ触らない(特に内側)→指の油によるサビを防ぐため
・使用後、中に水滴を残さず、全て蒸発させる→水分によるサビを防ぐため
1にも2にも不必要なサビを作らないことがポイントです。
使っているうちに自然とできるサビは問題ないそうです。
では、おうちに鉄瓶を迎え入れたときのことを想像してみましょう。
まずは使い始めの準備です。
1、水道水をじゃばーっと8割くらいまで入れる。
2、沸騰→捨てる、を中の汚れが出てこなくなるまでやる。3回くらいでokです。
では、白湯を作ってみましょう。
1、水道水沸騰させます。3分から5分くらい沸騰を眺めた方が水道水のくさみがより抜ける気がします。
2、保温瓶に中身を全て移します。
3、ふたをとって、鉄瓶の中に残った水滴を蒸発させます。←超大事
乾いた面に水滴が当たるように鉄瓶をぐるぐる回すと早いです。
4、鉄瓶自体が冷めたら、あらかじめ決めておいた保管場所に置きます。
毎回この手順を守るだけで鉄瓶を育てつつ美味しい白湯生活ができます。
熱いうちに飲むもよし、冷ましてから飲むもよし。
水道水に「薬の味が付いている」ことが実感できるくらいのいい意味で無味のまろやかな舌触りです。
ちなみに私は煮えばなならぬ湧きばなの水の表面の対流をぼーっと眺めるのが好きです。(どうでもいい)
これ、沸騰の泡が出てくるまでの数分しか見られないのですが、わー!自然の摂理がここにもあるー!
みたいな気分になって落ち着きます。鉄瓶を使う時間と心の余裕が必要だというのはつまりこういうことです。
みなさんにも鉄瓶との運命の出会いがありますように^^